鉄分は育毛をする上で必要な成分の一つとなります。
今、食生活が欧米化し、大きく変わり、日本人の鉄分の摂取量が減りなかなか鉄分を摂取できなくなっているようです。
鉄分は育毛にとって必要となる血行を促進して頭皮環境を改善したり、抜け毛予防などにも効果があるとされています。
「鉄分」は赤血球を構成し、酸素を運搬し、また女性に不足しやすいミネラルです。
鉄は全身に酸素を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンを構成するミネラルです。
人体には3〜4g存在しますが、そのうち約70%は赤血球のヘモグロビンや、筋肉中に存在するミオグロビンというタンパク質を構成しており、「機能鉄」と呼ばれています。
残りは肝臓や骨髄、脾臓などに蓄えられている「貯蔵鉄」で、機能鉄が不足すると血液中に放出されます。
また、閉経前の女性は毎月の月経で血液を失うため、鉄欠乏性貧血になりやすく、また、妊娠時には必要量が増えて、やはり貧血になりやすくなります。
目次
鉄分の育毛に対する効果・効能・メリット
鉄分は血液中で酸素を運ぶための働きをする赤血球のヘモグロビンを生成するために使われるミネラル分です。
この鉄分が不足すると血液中で酸素を運ぶことができなくなり、結果的に頭皮の血行が悪くなり、毛根に栄養素が届きにくくなってしまい、髪の毛の成長を鈍らせてしまいます。
また、毛根に運ばれる酸素は毛母細胞にとって重要な役割をします。
鉄分が不足することによって赤血球が減ってしまい、酸素が運ばれないと、毛母細胞で細胞分裂が活発に行われません。
さらに髪の毛の細胞分裂ができないということは髪が成長しないことにつながります。
毛母細胞に必要な栄養を運べないと、毛母細胞も活発に活動しなくなり、結果的に薄毛や抜け毛につながることになります。
鉄分と酸素の重要な関係
血液は肺から取り込まれた酸素によって全身に送り届けられます。
上記でも説明したように、この酸素を運ぶために鉄分は重要な役割をします。
鉄分が不足することで、酸素は全身に行き届けなくなり、体の疲労を感じたり、免疫力が下がる原因となってしまいます。
さらに鉄分は酸素の構成成分にもなり、肝臓で毒素を解毒することやエネルギーの代謝にも関わります。
鉄分を取りすぎると亜鉛が欠乏する
鉄分は育毛に欠かせないミネラルですが、育毛に良いからと言って取りすぎると亜鉛が欠乏する可能性が高まります。
亜鉛は血液中の栄養素を毛根まで運び、髪の毛の原料となるタンパク質の合成を促す成分です。
しかし、逆に亜鉛を多くとりすぎても鉄分の吸収を阻害してしまうので、どちらも過剰摂取は避け、バランスのとれた食事をすることが大切です。
亜鉛と育毛の関係に関しての記事はこちらを参考にしてください。
鉄を含む食品
鉄を多く含む食品は以下となります。
- バジル
- タイム(香辛料)
- こんにゃく
- 青のり
- あゆ
- かわのり
- ひじき
- セージ
- きくらげ
- アワビ
鉄を摂取する際の注意点
鉄の摂取が不足すると、鉄欠乏性貧血を起こし、疲れやすい、頭痛、動悸、食欲不振などの症状が現れます。
月経過多や子宮筋腫のある女性や、胃・十二指腸潰瘍を患っている人は特に欠乏しやすいので注意が必要です。
鉄はもともと吸収されにくいですし、貯蔵鉄が鉄の吸収をコントロールしているため、必要以上に吸収されない仕組みになっています。
このため、過剰症になることは稀ですが、サプリメントを大量に摂取し続けると、肝臓などに鉄が沈着し、臓器の機能が低下する鉄沈着症を起こすことがあります。
レバー類やカツオなどの動物性食品い多く含まれるのがタンパク質と結合した「ヘム鉄」で小松菜などの野菜に多く含まれるのが「非ヘム鉄」です。
ヘム鉄は非ヘム鉄より体内への吸収率が高いとされています。
非ヘム鉄はビタミンCと一緒に撮ると吸収りつがアップします。
まとめ
鉄分が不足することで、血液中の酸素が体全身、そして頭皮に行き届くことが困難になり、血行が悪くなることで抜け毛の原因になります。
育毛をする上で、鉄分は重要な役割をしますが、過剰摂取をすると亜鉛が欠乏し逆効果となってしまう可能性があります。
鉄分と育毛に関してのまとめは以下となります。
- 鉄分は血液中で酸素を運ぶ働きをし、血行の促進を促す
- 鉄分が不足すると血液中で酸素を運ぶことができなくなり血行が悪くなることで抜け毛の原因となる
- 鉄分を取りすぎると亜鉛が欠乏する(バランスのとれた食事をすること!)
鉄分は育毛には大切な成分ですが、基本はバランスのとれた食事をとることが大切です。
それが育毛の近道ですよ!
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