アスタキサンチンはあまり聞きなれない栄養素ですが、薄毛や抜け毛対策に対する効果が期待されています。
アスタキサンチンとは、抗酸化作用を持つカロテノイドです。
アスタキサンチンは、動植物の赤、黄色などの色素成分であるカロテノイドの仲間です。
カロテノイドには優れた抗酸化作用があるといわれます。
また、アスタキサンチンは、強い抗酸化作用をもち、サケやイクラ、鯛、エビ、カニなどにも含まれます。
サケはもともとマスと同じ白身魚ですが、アスタキサンチンを筋肉中に溜め込んでいるために薄いピンク色になっています。
エビの場合、常温ではタンパク質と結合していますが、70度以上に加熱すると、タンパク質が編成して遊離するため、赤色を呈します。
調理しても赤いのがアスタキサンチンを含む植物の特徴です。
それでは、このアスタキサンチンは育毛にどのような効果やメリットがあるのかを以下で説明します。
目次
アスタキサンチンの効果・効能・メリット
アスタキサンチンは脂肪に溶ける性質を持つため、特に血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑える作用が強く、血管壁を守る働きがあります。
悪玉コレステロールを抑えることでダイエット効果も期待できますが、コレステロールを抑える作用と血管壁を守る効果で血液の流れをスムーズにし、髪の毛の周りの毛細血管の血のめぐりも良くするので、髪に良い栄養を運び、育毛を活発にしてくれます。
アスタキサンチンは肌を健康にし、頭皮環境の改善にも効果
アスタキサンチンはもっとも活性が強い一重項酸素に対して効果を発揮するので、肌荒れやシワを予防、シミの抑制をして、肌を美しくする効果があります。
もちろん頭皮の環境の改善にも効果はあります。
一重項酸素とは活性酸素の一つです。アスタキサンチンは活性酸素を抑える効果があるので、健康な髪の毛の成長の土台となる頭皮環境の改善をしてくれます。
活性酸素は細胞を老化させる働きがあり、アスタキサンチンはそれを抑えます。
細胞を老化させると薄毛や抜け毛の原因となる可能性をアスタキサンチンは防いでくれるのです。
アスタキサンチンは髪の毛の成長を促進させる物質を増やす効果がある
ある研究機関によると、アスタキサンチンには育毛の促進につながる物質である「インスリン様成長因子(IGF-1)」を増やす効果があるとされています。
このインスリン様成長因子とは、毛母細胞を活性化し、細胞分裂を促す効果があり、これにより髪の毛の成長を促進すると言われています。
毛母細胞が増えて活性化することで髪の毛は成長しやすくなります。
まだ、アスタキサンチンは研究段階なので、これからの栄養素になりますが、将来的にはかなり期待ができると思います。
アスタキサンチンは育毛以外にも目の健康を守り、メタボも改善する効果がある
また、アスタキサンチンは、目の網膜や黄斑部に存在し、目の中にできた活性酸素を除去する働きをしています。
網膜の黄斑部は眼球でもっとも光が集まる部分であり、視力を支えている非常に重要な部位です。
しかし、その抗酸化作用は黄斑部を光のダメージから守る効果もあります。
さらにメタボリックシンドローム予備軍を対象とした実験でも、アスタキサンチンを3ヶ月間摂取させたところ、メタボリックシンドロームに効果的な数値がみられたという報告も上がっています。
アスタキサンチンを含む食品
アスタキサンチンを含む食品は以下となります。
- 桜エビ
- オキアミ
- イクラ
- 紅鮭
- 金目鯛
- ギン鮭
- 毛ガニ
- 甘エビ
- キングサーモン
- 白鮭
- すじこくるまえび
アスタキサンチンを摂取する際の注意点
アスタキサンチンは、にんじん、トマトなどのカロテノイドを含む食品を同時に摂取すると競合が生じ、アスタキサンチンの吸収を低下させる可能性があります。
なので、妊娠中や授乳中の人は、使用を避けた方が良いとされています。
また、ビタミンCなどの水溶性抗酸化成分を一緒に撮れば、一旦失われた効果が戻るので、アスタキサンチンを含む食品にはレモンの搾り汁や大根おろしを加えると効果的です。
まとめ
アスタキサンチンは育毛に関して将来性のある重要な栄養素です。
- コレステロールを抑える効果があり、血管を強くし、血流を良くすることで髪の毛に栄養をスムーズに運びやすくする
- 抗酸化作用により頭皮環境を改善し、細胞の老化を防ぐ
- 育毛に必要な細胞を活性化する効果がある
育毛をするにはまずは体を健康にすることから始まります。
健康的な生活をし、偏った食事をしないようにすることで、体は健康になり、髪の成長・育毛につながっていきます。
今回の記事で気になった方がいたらぜひ参考にしてくださいね。
それでは!
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