これまで、ビタミンと育毛についての効果をそれぞれ紹介してきましたが、髪に良いとさrているビタミンや、そのビタミンが含まれている食品を知ることで育毛を効率よくすることができます。
前回、髪に良いとされているビタミンで、ビタミンB群、ビタミンEなどを紹介してきました。
今回はビタミンKについても育毛の効果があるので紹介します。
ビタミンKは血液凝固をサポートし、腸内細菌によって合成されるビタミンです。
ビタミンKの血液凝固は脂溶性ビタミンで、血液を固める酸素の生成として働きます。
また、カルシウムが骨に沈着するときに必要なタンパク質の合成に関わり、丈夫な骨づくりにも欠かせない重要なビタミンです。
健康な髪を生やすためには、頭皮を柔らかくし、毛根に血液を送り届ける必要があります。
そのためには、血管を強くし、健康を保つことが大切です。ビタミンKには血管の弾力を健康に保つ働きがあり、育毛をする際に、髪に必要な成分をしっかりと毛根に届けてくれます。
抜け毛や薄毛で悩んでいる方で育毛をする際は、ビタミンB群などの成分はもちろんですが、毛根に栄養を送るための血管の健康を保つため、ビタミンKの摂取も心がけましょう。
ちなみに
ビタミンKには緑黄色野菜に含まれる「K1」と、納豆などの発酵食品に含まれる「K2」があります。
K2は腸内細菌によっても合成されます。
目次
ビタミンKの育毛に対する効果・効能・メリット
ビタミンKは骨の沈着を促し健康で丈夫な骨を作る効果があります。また、上記でもお話ししたように血管の健康にも大きくかかわります。
ビタミンKは骨を作るっプロセスでも重要な役目を担っており、カルシウムが骨に沈着するときに必要なタンパク質を活性化し、骨からカルシウムが流失するのを抑える働きをします。
このような働きによって骨粗しょう症の治療薬としても用いられています。
また、出血しても自然に止まるのは、血液の凝固作用によるものですが、ビタミンKの特徴です。
このように、ビタミンKの働きとしては出血時に血を固めたり、骨にカルシウムが沈着するのを助ける作用があります。
ビタミンKは直接育毛効果があるわけではないが、血管を強くし血流を良くすることで育毛に必要な栄養分を運ぶ
ビタミンKは直接育毛に行くという成分ではありません。
しかし、血管の弾力性を保つことで、血管が強くなり、血流を良くします。そのことにより育毛に必要な栄養素が毛根まで届き、その効果を上げてくれる役目があります。
今、せっかく育毛をしていて、育毛成分を摂取していても、血管が弱いと毛根まで必要な成分が届かないと、頑張っているのに意味がないですよね。
日々の食生活でビタミンKを摂取することが難しいと思われる方はサプリメントなどを摂取することもできるので、必要と思う方は摂取するようにしてくださいね。
育毛に良いビタミンKを含む食品
ビタミンKを多く含む食品は以下となります。
直接育毛をする効果はありませんが、育毛に必要な栄養素を運ぶための血管を強くする働きがあるので必要な方は意識して摂取しましょう。
- 玉露茶
- 抹茶
- のり、岩のり
- わかめ
- 青汁(ケール)
- 紅茶
- せん茶
- パセリ
ビタミンKを摂取する際の注意点
ビタミンKは新生児や抗生物質服用者は不足しがちになります。
ビタミンKは腸内細菌によっても合成されるため、通常の食生活に置いて不足することは稀ですが、抗生物質を長期間服用している人は腸内細菌のバランスが崩れがちなため、不足しやすくなります。このため、意識して補うことが必要です。
また、新生児は腸内細菌が少なく、ビタミンK合成量も少ないため、ビタミンKが不足しがちです。
不足すると
頭蓋内出血や消化管からの出血を起こす「新生児メレナ」を発症することがあります。
特に母乳で育てている母親がビタミンK不足だと赤ちゃんの欠乏症に繋がるので、妊娠後期から継続して十分にビタミンKを摂取することが大切です。
ビタミンKの過剰摂取で過剰症のになる可能性は低いですが、血栓治療薬を服用している人や、抗血液凝固材を服用している人はビタミンKの摂取量が制限されます。
該当する人は専門医の指示に従うことが大切です。
まとめ
今回はビタミンKの育毛効果について紹介しました。
- ビタミンKは直接育毛効果がないが、血管を強くし育毛に大事な栄養素を毛根まで運ぶ役割がある
- 血管関連の治療をしている人は、ビタミンKを摂取する際は医師に相談すること
ビタミンKも育毛をする上では必要な栄養素の一つです。
栄養の整った食事をとることをおすすめしますが、ビタミンKが不足しがちな場合はサプリメント等で補い、育毛活動に取り組みましょう!
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