ヨウ素(ヨード)は育毛に効果があります。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの働きの一つに全身の細胞に作用し、細胞の代謝を活性化します。
また、もう一つの作用として、血管を柔らかく柔軟にすることでアンチエイジングの効果があると言われています。
髪の毛を生成するために働く毛母細胞の代謝を活発にし、育毛・発毛の効果を高め、さらに血流をサラサラにし、血管を柔軟にすることで血液を通して髪の毛に必要な栄養をスムーズに行き届ける働きがあります。
このようなことにより、髪の毛のヘアーサイクルが正常になり育毛・発毛の効果を向上してくれます。
ヨウ素は人間にとって必要不可欠、大事なミネラルの一つです。
他の呼び方で「ヨード」とも呼ばれます。
ヨウ素は人の体内では主に首のあたり、甲状腺に多く存在し、成長期の発達や基礎代謝の調節など大事な働きをしている甲状腺ホルモンというホルモンの構成成分として必要なミネラルです。
また、甲状腺とは人間の代謝の維持に必要なさまざまなホルモンを分泌する器官です。
さらに、ヨウ素には殺菌作用もあり、手術の前に使用される消毒液や、うがい薬など(イソジンなどが有名ですよね。)に使用されています。
海の中に有機物として存在するヨウ素は、魚や海藻類に多く含まれています。
今回はヨウ素(ヨード)と育毛の関係について紹介します。
目次
ヨウ素の育毛に対する効果・効能・メリット
ヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するのに必要となる栄養素であり、人間の体全身の細胞に対して代謝を向上させる効果があります。
また、血管を柔軟にし、老化を防ぐアンチエイジングの効果で血行をよくし動脈硬化を防着ます。
上記のことから、髪の毛の成長させる毛母細胞を活性化し、育毛・発毛を促します。
ただし、髪の毛は体が健康な状態のときに、成長します。体調が悪い時などは体の回復に栄養は使われ、髪の成長は一番後回しとなることを頭に入れておいてください。
育毛はまずは体を健康にすることが大事です。
ヨウ素は脱毛に効果があるほか、貧血、低下などに効果がある
食事から摂取したヨウ素は、胃と腸に吸収されて血液中に運ばれて、甲状腺に蓄積されます。
甲状腺は、代謝維持に必要な多くのホルモンを分泌する器官で、ヨウ素は「トリヨードチロニン」と「チロキシン」という甲状腺ホルモンの材料となります。
この、代謝の維持に必要なホルモンであるトリヨードチロニンとチロキシンを作るためにセレンを含む酵素が必要になります。
もし、セレンが不足すると甲状腺機能低下症が起こり、病気になりやすい体になる可能性があります。
ヨウ素不足により、脱毛、貧血、体力の低下、倦怠感、成長障害などの症状が出るといわれています。
ヨウ素は子供の精髪発達に関係がある
ヨウ素は子供の精髪の成長にも関与しています。
妊婦のときに摂取したヨウ素サプリメントや妊娠中の母体や出生時の子供のヨウ素濃度の高さは、子供の5歳までの精髪発達と相関関係があるとされています。
イギリスのコホート研究では、妊娠初期の、尿中ヨウ素、腎臓の機能の低い妊婦の子供は、8歳児の言語能力が低かったという研究結果があります。
ヨウ素欠乏により、髪経障害、情緒行動障害、髪経筋肉障害などが起きたという事例報告もあります。
※コホート研究
特定の地域や集団にいる人たちを対象にし、長期間にわたってその対象の人たちの健康状態、生活習慣、環境の状態など、様々な要因と関係を調査する研究
ヨウ素を含む食品
ヨウ素、ヨードが多く含まれている食品は以下となります。
- こんぶ
- ひじき
- わかめ
- あおのり
- あおさ
- 小麦
醤油
ヨウ素を摂取する際の注意点
ヨウ素の過剰摂取は注意しましょう。
過剰摂取から、甲状腺腫、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、体力衰退、頻脈、筋力低下、皮膚熱感などが発生する場合があります。
まとめ
ヨウ素は育毛に効果がある成分です。
- ヨウ素は髪の毛を成長させる毛母細胞を活性化し、育毛・発毛を促進させる
- ヨウ素は血管を柔軟にし、血行を促進するアンチエイジングの効果で髪の毛に必要な栄養をスムーズに頭皮に行き届ける
上記でも説明したように、ヨウ素は毛母細胞を活性化させ育毛・発毛を促す効果がありますが、あくまで健康な状態であってこそです。
人間の体は体調が悪い時は、髪の毛の細胞の活性化より、体調を回復するために栄養を使います。
髪に栄養を与え、毛母細胞を活性化させるのは一番後回しになります。
育毛は、健康になることが大事です。
まずは規則正しい生活とバランスのとれた食事をするように心がけることが大切です。
それでは!
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