薄毛や抜け毛の多い人、ハゲになる人は一つの原因ではなく、人それぞれ多くの原因があります。
ある期間から突然、抜け毛がひどくなり、抜けたところからはなかなか髪の毛が生えず、生えたとしても産毛のような毛が生えるといった方も多いです。
それでは、薄毛や抜け毛になる原因って何なのでしょうか。
薄毛になる原因がわかれば、対処法も出てくるはず。
今回は薄毛と抜け毛の原因とその対処法を紹介しますね。
目次
薄毛や抜け毛の9つの「種類」と「原因」
なぜ、薄毛や抜け毛などの脱毛症になってしまうのでしょうか。
これは薄毛や抜け毛に悩まされている人がほとんど思う事であり、一番気になる問題です。
そもそも薄毛は一般的に頭髪の量が減って、地肌が見えてしまう状態のこと言います。
薄毛の状態としては、本数は変わらなくても一本一本の毛が細くなって薄く見える場合と、毛が抜け落ちて本数自体が減ってしまう場合があります。
1日に50~100本程度の抜け毛は自然なことですが、それ以上に150本以上などかなり多くの抜け毛が続く場合は、病的な脱毛(異常脱毛)といえます。
薄毛の原因には遺伝的なもの、ストレス、毎日の食事をはじめとする生活習慣など、さまざまな要因があると言われますがはっきりとしたことはまだ解明されておらず、複数の要因が絡み合っていることもあります。
更に、男性ホルモンの影響による毛乳頭細胞分裂の良くし、頭皮の血液の循環不良による栄養障害、皮脂の異常方分泌による毛髪の成長阻害など様々な原因による血行不良なども、薄毛の原因と考えられます。
原因は様々ですが、一般的に薄毛で悩む男性の中で最も多いのは「男性型脱毛症(AGA)」です。
薄毛と言えばAGAですが、他にも様々な脱毛症があります。今回はその他の脱毛症についても紹介します。
女性にも当てはまることはあるので、参考にしてください。
びまん性脱毛症(慢性休止期脱毛症)
「びまん性」とは「広い範囲に広がる」と言う意味です。
びまん性脱毛症は女性特有の症状で、特に中年期以降の女性に多く発症します。
本来、頭髪の中で休止期の毛は15%弱程度であるべきですが、それが20%以上に増加して発症します。
特に30代以降の発症がほとんどで、長く硬い毛も抜け落ちるのも特徴の一つです。
男性の薄毛のような、ズル向け状態のような脱毛はあまり見られず、髪が細く痩せて全体的に薄く見える「びまん性脱毛」の状態になります。
近年ではこうした症状に悩む女性がとても増えてきており、加齢とともに分け目から頭頂部の毛の薄さが気になる場合が多いです。
このような女性特有の脱毛症の対処法としては、外用治療、内服治療など様々です。
一番はやはり専門医にかかり治療することが一番ですが、以下の記事も参考にしてくださいね。
円形脱毛症
頭皮の一部がコインのように円計上に毛が抜け落ちる脱毛症で、免疫の異常による自己免疫疾患です。
まれにストレスなどが引き金になることもあると言われています。
AGAのように人種による差はなく、約2%の発症率とされています。
また、遺伝的要因は30%~40%と言われています。
単発で起こる場合、多発する場合、また、多発が多く、前頭型で毛が抜ける場合など症状は様々です。
対処法としては治療があり、「ステロイド療法」や「液体窒素治療法」、「紫外線治療」、局所免疫治療などがあります。
治療の条件として、アトピー性皮膚炎などがなく、脱毛箇所も少ない、脱毛機関が1年未満と短い場合なら、約80%の患者が1年以内に毛髪が回復すると言われています。
薬剤脱毛症
脱毛症には薬剤の影響によるものもあります。
よくあるのは抗がん剤で毛母細胞にダメージが与えられ、毛周期がおかしくなってしまう「成長期脱毛」です。
その他、降圧剤や高脂血症剤、血糖降下剤などの影響では休止期脱毛が起こります。
対処法は、いずれも薬の投薬をやめれば脱毛は回復しますが、これは治療をしている方は脱毛は副作用として仕方ないと思うしかないでしょうね。
いきなり、投薬をやめるというのは自己判断ではしないようにし、脱毛の相談は担当の医師にするしかないですね。
放射線障害脱毛症
ガン治療のための放射線治療などで、頭などの毛髪がある部分に放射線が当たると、脱毛が起こりますが、これは大体は1年程度で回復すると言われています。
皮膚疾患による脱毛症
皮膚の分泌機能の異常、分解産物による刺激などの影響で、皮脂による過剰分泌による影響から炎症が起き、脱毛症になることがあります。
症状としては脱毛、フケ、かゆみ、紅斑などがあり、髪の毛は細く光沢がなくなります。
このような症状の方の対処法は、ステロイド外用や抗真菌剤などで治療をおこないます。
また、頭皮の皮脂が過剰に分泌される方はビタミンB2の不足の可能性もあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ホルモン異常による脱毛症
さまざまなホルモンの異常によって脱毛が起こることもあります。
一つは、甲状腺機能低下症などで甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、毛周期のうち休止期に入る毛髪が増え、脱毛してしまいます。
また、毛が細く、つやがなくなるのも特徴です。
さらに、バセドウ病などにより、びまん性の脱毛が起こる場合があります。
一方、女性では出産で女性ホルモンのバランスが乱れ、分泌が低下した場合は、出産後2~3か月で脱毛が起きますが、半年ほどで回復します。
栄養障害による脱毛症
亜鉛などのミネラルが不足すると、ky風式脱毛が起こる場合があります。
急激なダイエットなどにより栄養失調状態となった場合も脱毛が起こることがあります。
牽引性脱毛症
女性に多いですが、髪を後ろで一つにまとめて結ぶポニーテールや日本髪など、常に同じ物理的な力が長い間加わると、その部分に脱毛を引き起こす場合があります。
このような場合は、髪に負担がかからないようにするためにやめる事ですね。
男性型脱毛症(AGA)
日本人男性の3割を悩ませているのがこの男性型脱毛症です。
上記でいろいろな脱毛症を紹介しましたが、一般的な薄毛のほとんどの原因として最も多い脱毛症です。
さらに近年では女性もこの脱毛症で悩んでいる方も増えています。
これは男性ホルモン自体が薄毛の原因ではなく、もちろん男性ホルモンの影響もありますが、遺伝も関与しています。
この脱毛症のメカニズムは、毛乳頭の中にある酵素、「5αリダクターゼⅡ型」が毛細血管から流れてくる男性ホルモン「テストステロン」と毛乳頭で結びつくことにより、「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成され脱毛を引き起こします。
最近ではこの5αリダクターゼやテストステロンの分泌を抑えるような、サプリメントや育毛剤などが多く出回っています。
いかに男性型脱毛症を抑えるかが決め手ですが、いかにも記事を書いているので参考にしてください。
AGAはまずは医者にかかることが一番ですので、薄毛や脱毛で悩んでいる人はまずは専門医に相談しましょう。
まとめ
脱毛症にはいろいろな種類があり、それぞれの対策はあります。
- 脱毛症はストレス、薬物、ホルモンバランスの乱れなどいろいろな要素が原因で発生する
- 日本人男性の3割を占めるのが男性型脱毛症
- 近年では女性も男性型脱毛症で悩んでいる
- 対処法はそれぞれの脱毛症で様々な治療法があり、脱毛症に対しての完全な治療法はまだ開発されていないのが現状
今自分の脱毛症の原因をしっかりと把握し、対処していくことが大切です。
以上です。
コメントを残す