育毛をしていると色々なものを目にします。
その中でも柑橘系、みかんの育毛剤をみたことはないでしょうか。
みかんと育毛にどのような関係があるのかと言うのがさっぱりな方が多いと思います。
今回はみかんの成分としての育毛効果とその仕組みを紹介します。
目次
「みかんの皮」の精油成分が脱毛の原因酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑えて育毛を促進する!
男性が歳を取ってくると前立腺肥大が多くなり、中には前立腺ガンとなる方も多く、この前立腺ガンは男性ホルモンの影響を受けています。
同じく「男性型脱毛症」もこの男性ホルモンの影響を受けているとこがわかっています。
ここである研究で、みかんの皮の育毛効果を調べる研究がありました。
研究ではまず、柑橘類の皮のエキスに育毛効果があるかどうかを確かめるために、次のような実験を行いました。
それは、マウスの背中の毛を剃り、何も塗らないグループと6種類の柑橘類の皮から抽出した成分を朝と晩の1日2回塗るグループ、市販の薬用育毛剤を塗るグループとに分け、日数の経過とともに毛が生えてきた面積を測定・記録する実験を行いました。
結果的には柑橘類の皮のエキスを塗ったマウスは、何も塗らないマウスよりも明らかに早く毛が生え始め、生え揃う日数も、市販の薬用育毛剤を塗ったマウスより早かったのです。
つまり、柑橘類の皮の成分には確かに育毛の効果があり、その効果が市販の育毛剤と比べて勝るとも劣らないものであることもわかっています。
薄毛・抜け毛のメカニズムは男性ホルモンが大きな原因となる
薄毛や抜け毛など脱毛の詳細なメカニズムは現代科学でも不明な点が多いのですが、主な原因として男性ホルモンの働きに関係することがわかっています。
男性ホルモン(テストステロン)は「5αリダクターゼ」と言う酵素の働きで、「ジヒドロテストテスロン」と言う物質に変わります。
これが頭皮にあるもう乳頭の受容体に結合すると、もう乳頭は毛母細胞に命令を出して毛母細胞の活動を抑制し、髪の成長が止まってしまうと考えられています。
つまり、5αリダクターゼと言う酵素が、脱毛の原因となっているのです。
みかんの精油成分「d-リモネン」が薄毛や抜け毛の原因となる酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑制する
上記のことから、みかんの精油成分について研究し、精油成分に比較的多く含まれている「d-リモネン」と5αリダクターゼの関係を試験管実験で調べてたところ、育毛水に配合する「d-リモネン」の濃度が高ければ高いほど、5αリダクターゼの働きが落ちることが判明しました。
つまり、d-リモネンは脱毛の原因を起こす酵素の働きを抑えるのです。
みかんの皮のエキスに含まれる「アスパラギン酸」が毛母細胞を活性化する
上記のように、脱毛の原因となる男性ホルモンを抑制する効果のあるみかんの皮ですが、そのほかにも、みかんの皮から作った育毛水をつけた時の毛根部分の変化を調べた結果、みかんの皮のエキスに含まれるアミノ酸の一種であるアスパラギン酸が毛母細胞を支えている細胞を増殖させることがわかったのです。
これはアスパラギン酸が、髪の毛の根元にある細胞に栄養を与えて、それを活性化させると言うこととなります。
みかんい含まれる成分には頭皮の血行を促す働きもある
さらに、みかんに含まれる他の精油成分にも頭皮の血行を促す働きがあり、複合的に働くことでより強力に抜け毛を阻止すると言うことも考えられます。
血行がよくなることで毛根部の血管の隅々に栄養が行き渡り、もう乳頭細胞を活性化させるのです。
みかんの皮の成分はこのように様々な働きがあり、ホルモン代謝に影響を及ぼして、育毛・発毛を促すと考えられています。
まとめ
みかんの皮には以下のような働きがあります。
- みかんの皮に含まれる「d-リモネン」は薄毛や抜け毛の原因となる酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑制する
- みかんに含まれるアスパラギン酸が毛母細胞を活性化する
- みかんから生成した成分には頭皮の血行を促す働きがある
育毛剤をできる限り使いたくない方はみかんで抽出されたエキスでの育毛をしてみてはいかがでしょうか!
それでは!
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