γ-リノレン酸は育毛に効果があるとはされていませんが、一部では男性型、女性型脱毛症の脱毛を防ぐ効果があるといわれています。
γ-リノレン酸は心血管疾患のリスクを減らすn−3系不飽和脂肪酸です。
また、血圧や皮膚のバランスを保つ不飽和脂肪酸でもあります。
γ-リノレン酸はカシス種子油や月見草油に多く含まれており、天然素材は少なく、月見草は貴重な原料となります。
また、その種子の脂肪酸の7.5%がγ-リノレン酸で、血圧やLDLコレステロール値、血糖値を低下させる効果に加えて、正常で健康な皮膚の構造と機能保持に役立つとされています。
このような効果もあり、イギリス、ドイツ、フランスではアトピー性皮膚炎に対する医薬品として用いられています。
血圧やLDLコレステロール値を低下させる効果で血管を正常にすることから、血液の流れをスムーズにすることで、育毛に必要な栄養素を頭皮の毛母細胞に送り届けやすくする働きをすることがきたいできます。
今回はγ-リノレン酸と育毛の関係について紹介します。
目次
γ-リノレン酸の育毛に対する効果・効能・メリット
γ-リノレン酸は血液中の中性脂肪やコレステロール値を低下させる働きがあり、血液のながらをスムーズにしてくれる働きがあります。
γ-リノレン酸が体内でアラキドン酸に返還されることで、頭皮の毛細血管を拡張し、髪に必要な栄養素を届けやすくしてくれる効果があります。
アラキドン酸は前回の記事でも育毛剤などに使われる成分です。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。
γ-リノレン酸は皮膚のトラブルに効果を発揮する
γ-リノレン酸が体内でアラキドン酸に変換される過程で、体の各組織の働きを調節しているホルモンであるプロスタグランジンの材料となる物質が生成されます。
γ-リノレン酸由来のプロスタグランジンが不足すると、子宮内膜が正常に機能しなくなったり、皮膚の乾燥を引き起こすなどの障害が発生します。
また、逆に過剰になると、炎症物質の過剰生産が起こり、アトピー性皮膚炎などが発症しやすくなります。
γ-リノレン酸はホルモンバランスを整える効果がある
γ-リノレン酸はホルモンバランスを整え、月経前のイライラや頭痛などの月経前症候群(PMS)の不快な症状を暖和する働きを持ちます。
さらに皮膚の表皮細胞に必要不可欠な成分でもあり、アトピー性皮膚炎や花粉症にも効果があるといわれています。
また、一方では、糖尿病由来の髪経障害や関節リウマチに対して傾向摂取で有効性が明らかになっています。
肥満治療により、減量した被験者を対象とした比較試験では体重と脂肪が増加しにくかったという結果も確認されています。
そして、糖尿病に夜髪経障害に対しても有効性も確認されています。
γ-リノレン酸を含む食品
γ-リノレン酸が多く含まれている食品は以下となります。
- カシス種子油
- ボラージ油
- 月見草油
- 亜麻仁油(あまにあぶら)
- エゴマ油
- イワシ
- カツオ
- マグロ
γ-リノレン酸を摂取する際の注意点
γ-リノレン酸はサプリメントで摂取するのが一般的といわれており、摂取後はまれ軟便になったり、軽い下痢になったりします。
また、消化不良やゲップなどの症状が出ることもあるので注意しておきましょう。
γ-リノレン酸は参加しやすい成分であるため、ビタミンEなどの抗酸化作用のあるサプリメントとの併用がおすすめです。
また、EPAと一緒に取ると効果が長持ちするという報告もあります。
しかし、妊娠中・授乳中の人は、使用を避けましょう。
まとめ
γ-リノレン酸は直接育毛に効があるわけではありませんが、血液中の中性脂肪やコレステロール値を低下させる働きがあり、血液のながらをスムーズにしてくれます。
育毛は、ただ頭皮に薬を塗れば毛が生えるというのは昔の話です。
本当に育毛をしたい方は、まずは体を健康な状態にし、体内からよくすることで育毛につなげるようにしないといけません。
育毛=健康的な生活、バランスのとれた食事をとることは常に頭に入れておきましょう。
それでは!
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