私も育毛で使用しているノコギリヤシのサプリメントですが、なぜ育毛に効果があるのかと疑問に思っている方は多くいると思います。
代表的なノコギリヤシの効果は以下となります。
- 前立腺肥大症に伴う症状に効果がある
- 男性ホルモンに関係する酵素の働きを抑える作用をもつ
- 多くの臨床試験により効果と安全性が示されているハーブ
ノコギリヤシは、北米大陸南東部に自生するシュロ科の植物です。
英名はソー・パルメットといい、ノコギリヤシの果実に含まれる成分が前立腺肥大に効果があると言われています。
今回はノコギリヤシの作用メカニズムと育毛との関係について紹介します。
ノコギリヤシの育毛の効果や使用上の注意についてはこちらも参考にしてください。
目次
ノコギリヤシは男性の脱毛症の原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の働きを抑える育毛に適したサプリメント!
ノコギリヤシの期待される効果としては、前立腺肥大症の予防と前立腺肥大症に伴う様々な症状の改善です。
その中でも、育毛への期待も大きくなっています。
ノコギリヤシの作用メカニズム
前立腺は、男性の膀胱の出口から尿道にかけて、尿道を囲むように位置しているクルミ大の臓器です。
前立腺には内腺と外腺があり、前立腺肥大症は、尿道に近い方にある内腺に小さな結節(けっせつ)が生じ、その結節が大きくなり外腺を圧迫するために前立腺全体が肥大してくる病気です。
この肥大結節は30歳代から生じ始め、50歳代で50%、70歳代で70%に確認されます。
前立腺肥大症の初期には以下の症状が出始めます。
- 尿がなかなかでない
- 尿に勢いがなくなり尿が足元にポタポタ落ちる
- なんども排尿に行きたくなる
- 尿時間がかかるようになる
- 排尿時に強い力を加えなければならない
ノコギリヤシは、特にこれらの初期症状の改善や予防に効果的です。
ノコギリヤシは男性の脱毛の原因となるDHTの働きを抑え、育毛効果を向上する!
上記のように前立腺が肥大する一因として、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが前立腺に存在する受容体と結合します。
DHTは男性ホルモンであるテストステロンから酵素によって作り出されます。
加齢に伴いテストステロンがDHTに転換される割合が多くなると、中高年の男性では過剰なDHTの作用によって前立腺肥大が生じます。
男性の脱毛症も同じくこのDHTの作用によって薄毛や抜け毛を引き起こす原因となります。
DHTは毛母細胞に悪い影響を及ぼすためこのDHTを抑えることで、薄毛や抜け毛が改善されることが確認されています。
ノコギリヤシエキスに含まれる脂溶性の有効成分は、テストステロンが前立腺の受容体に結合するのを抑制します。
また、テストステロンをDHTに転換する酵素を働きも抑えます。
さらにノコギリヤシエキスは、抗炎症作用と抗けいれん作用をもつため、抗けいれん作用を発揮することで、膀胱から尿道にかけての働きをよくすると考えられています。
ノコギリヤシの育毛に対する科学的根拠
ノコギリヤシエキスが前立腺肥大症に効果があったという臨床実験は、数多く報告されています。
アメリカにおいては50名の患者を対象に、320mgのノコギリヤシエキスを6ヶ月間投与した研究では、投与開始2ヶ月後より症状の改善が認められました。
また、ノコギリヤシエキスと医薬品との効果を比較した研究も発表されています。
前立腺肥大患者60名を対象にしてイタリアで行われた研究では160mgのノコギリヤシエキスを3週間投与すると、排尿症状などのスコアが改善したという報告があります。
ただし、この研究では同時に検討された医薬品の方が効果的であるとされています。
さらにフランスでは前立腺肥大患者1100名に対して行った臨床研究では、ノコギリヤシエキスが医薬品と同等の効果を持つことが確認されています。
まず、320mgのノコギリヤシエキスを26週間投与されたグループでは、3分の2の患者で前立腺症状のスコアや検査指標が改善しました。
一方、医薬品を投与されたグループでも前立腺症状などが改善しましたが、男性機能に関するスコアが逆に悪化したという副作用が確認されています。
そして、2000年に報告された研究によると、合計3000名近くを対象にした臨床試験を検討した結果、ノコギリヤシによる効果が明らかに認められたということが確認されています。
上記のようにこれまでに行われた多くの臨床試験では、ノコギリヤシは前立腺肥大症に伴う症状を改善、尿に関するトラブルの改善等の効果をあげています。
これらの効果は、前立腺肥大症に用いられる抗アンドロゲン作用を持つ医薬品と同等の作用であり、かつ副作用が少ないという特徴があります。
ただ、多くの臨床試験ではノコギリヤシの投与期間が1〜6ヶ月間と比較的短いこと、また、評価手法として一般的な「国際前立腺症状スコア(IPSS)」を用いた研究が少ないと言った限界があります。
ノコギリヤシの摂取方法
膀胱、前立腺の症状がある高齢男性がノコギリヤシエキスを利用する場合、それらの症状が前立腺肥大症によるものであることを確認する必要があります。
例えば、痛みを伴う残尿感が急に現れたのであれば膀胱炎が考えられ、排尿困難は風邪薬や胃薬の副作用としても生じます。
軽度から中程度の前立腺肥大症と診断された時、あるいは病気を予防するためにサプリメントを使用する場合は1日あたり200〜300mgを継続して摂取します。
少なくとも2〜3ヶ月摂取して効果を判断します。
アメリカの研究者は、前立腺肥大症の予防のために45歳くらいからの摂取を進めています。
また、前立腺肥大症に対する医薬品の効果が十分でないときに、ノコギリヤシの併用をすることができると言われています。
同じく育毛に関しても、毎日摂取し継続することにより効果が現れてきますので、まずは2〜3ヶ月感を目安に摂取していきましょう。
ノコギリヤシに関する注意事項
前立腺肥大症に対しては、病院での薬物療法や外貨療法があります。
進行した病態に対してはこれらの治療法が有効でありますが、ボッキ障害などの副作用もあるので注意しましょう。
一方、ノコギリヤシは、臨床試験に置いて郵政公と安全性が確認されており、前立腺肥大症の予防や治療に効果的です。
ノコギリヤシの成分に対して、発疹などの皮膚症状や胃腸障害といったアレルギー症状や過敏症が現れることがあります。
これらの症状が見られた場合は使用を一旦やめましょう。
一般的には、ノコギリヤシは特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。
また、他のサプリメントや医薬品との相互作用も報告はされていません。
現在利用されているハーブの中でも、安全性が高いと言えます。
ただし、理論的に抗凝固剤などとの相互作用が推測されるので、念の為、何らかの医薬品を使用している場合には主治医に相談の上、使用することをお勧めします。
まとめ
ノコギリヤシは主に前立腺肥大の症状を改善するために使用されてきましたが、DHTの働きを抑える効果があるため、育毛に良い影響を与えるということがわかっています。
今、育毛をしていてノコギリヤシの使用を考えている方はぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
また、3ヶ月継続するのであればこちらのノコギリヤシをおすすめします。
合わせてノコギリヤシと同様に髪の毛に良い食材を紹介した記事もあるので参考にしてください!
それでは!
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