育毛をする上で、髪の毛に必要な栄養素は数多くあります。
その中でも今回は「イヌリン」ですが、育毛物質である「IGF-1」を増やす働きがあることが確認されています。
IGF-1は主に肝臓で成長ホルモンによる刺激で分泌される物質です。
これは人体のほとんどの細胞、特に筋肉や骨、肝臓、髪経、皮膚などの細胞はIGF-1の影響を受けています。
また、イヌリンは難消化性の多糖類で、腸内細菌を育てる水溶性の食物繊維です。
食物繊維は、人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分(消化されにくい成分)の総体です。
このイヌリンはごぼうや、菊芋などのキク科植物に多く含まれており、食品添加物としてもよく知られている栄養素です。
便秘予防などの成長効果だけではなく、血糖値の上昇を抑制したり、血液中のコレステロール濃度を低下させて糖尿病や脂質異常(高脂血症)を予防すると言われています。
最近では日本人の食生活が欧米化するに伴い、不足気味の成分と言われています。
今回は、このイヌリンと育毛の関係について紹介します。
目次
イヌリンの効果・効能・メリット
イヌリンは育毛に大きく関係がある成分と言われています。
イヌリンは水溶性食物繊維で体内に吸収されません。逆に「異物」と判断されてしまいます。
人間の体は異物が侵入すると、知覚髪経が刺激を受けて「IGF-1」を分泌します。
このIGF-1は体内に異物が侵入することにより分泌が促進されます。このIGF-1は育毛を促進する働きがあります。
イヌリンは腸内環境改善、血行を促進し血液の流れを良くすることで育毛促進につながる
イヌリンは育毛に必要なIGF-1を間接的に分泌する効果があるほか、血行を促進し血液の流れをスムーズにして髪の毛に栄養を行き届けやすくする効果も確認されています。
イヌリンは腸内環境を整える腸のトラブルに悩まされている方にとって大変嬉しい作用をしてくれます。
タンパク質や脂質、糖質などは消化管の中で消化され、省庁からの体の中に吸収されますが、食物繊維は消化酵素の作用を受けずに小腸を通過し、大腸まで達します。
食物繊維は便の体積を増やすとともに、腸内にいるビフィズス菌や乳酸菌の割合を増やすことによって腸内環境を整え、町内における発がん物質の成分を抑えます。
便秘予防や腸の働きを正常にするだけではなく、代謝性疾患に対しても予防効果があります。
イヌリンは、果糖が繋がった多糖類で、小腸で吸収されないため、血糖値が上昇しない特徴を持っています。
また、インスリンの分泌も抑えられるので、膵臓のインスリン生産能力修復により、糖尿病の改善に繋がると考えられています。さらに免疫力を高める働きもあると言われています。
実験では便秘症の女性を対象とした試験で腸内細菌の環境と便通の改善が確認されたという報告や糖尿病患者を対象とした比較試験でも空腹時の血糖値、総コレステロール値、LDLコレステロール値などの低下が確認されたと言われています。
コレステロールを抑えることができるイヌリンは血液をサラサラにする効果も期待できるので、血液の血行を良くする働きがあります。
もちろん血行が良くなることで、髪の毛に必要な栄養分がスムーズに血液を通って送られるようになります。
イヌリンと育毛は間接的ではありますが、髪の毛にとっては大事な栄養素の一つとなります。
イヌリンを含む食品
イヌリンを多く含む食品は以下となります。
- 菊芋
- ごぼう
- にら
- タマネギ
- にんにく
- チコリ
- タンポポ
イヌリンを摂取する際の注意点
イヌリンの多量摂取の副作用に注意してください。
大量にイヌリンを摂取した場合、副作用として胃腸のガス、腹部膨満感、胃痙攣が発生することがあります。
お腹がゴロゴロする、ガスが増えるという兆候が現れたら、分量を調節し、十分に水分補給をすることが大切です。
まとめ
イヌリンと育毛について紹介しましたが、摂取するときは出来るだけ食品から摂取することをお勧めします。
もちろんサプリメントで摂取することもいいとは思いますが、何事もバランスの良い食事をして栄養を体に入れることが望ましいです。
髪の毛にいいからと言ってサプリメントだけを摂取しても、体が健康な状態でなければ、意味がありません。
まずは育毛をする前に元気で健康的な体を作ることをはじめにやりましょう。
イヌリンの効果は以下となります。
- イヌリンは育毛物質である「IGF-1」を増やす働きがある
- イヌリンは腸内環境改善し、血行を促進する効果がある
- コレステロールを抑える効果がある
髪の毛はすぐに生えるものではありません。
育毛活動をされる方は、長い目でゆっくり確実に育毛をしていきましょう。
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