前回、自毛植毛について、「パンチグラフト法」について紹介しました
その中で、移植する毛は「後頭部や側頭部」などの脱毛をしていない箇所から、「前頭部や頭頂部」など脱毛している部分へ移植すると紹介しました。
それではなぜ後頭部や側頭部の髪の毛を移植しても薄毛になりづらいのか、今回はその理由について紹介します。
前回の自毛植毛の記事はこちらから!
目次
自毛植毛はAGAにならない後頭部や側頭部の髪を移植する!移植後は薄毛や抜け毛になりにくい!
男性のほとんどのAGAや薄毛になるところは、生え際などの前頭部や頭頂部です。
その逆に側頭部から後頭部へかけては太くしっかりした黒々としたフサフサなかいが残っている人は珍しくないです。
特に後頭部の、頭蓋骨の突起から下の部分は、ほとんどの場合、毛が残っています。
この理由は以下で説明します。
自毛植毛で移植する側頭部や後頭部がAGAや薄毛にならない理由
前回、AGA(男性型脱毛症)で脱毛が起こる部分は前頭部から頭頂部が主に薄くなっていきます。
それに比べ、後頭部や側頭部の髪の毛は歳を取っても抜け落ちないことが多いです。
このことから、後頭部や側頭部はAGAにならないということです。
これにはAGAのメカニズムが大きく関わっています。
AGAは毛包の中の5αリダクターゼという酵素と、毛細血管の血中に循環するテストステロンという男性ホルモンが結びつき、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質が生成されることによって起こります。
また、DHTがアンドロゲン(男性ホルモン)のレセプターという受容体と結合し、髪の毛の成長を抑制する遺伝子や、脱毛因子に指令を出す因子などに作用することにより、脱毛が起こり薄毛となってしまいます。
前回の男性型脱毛の記事はこちらから
自毛発毛で後頭部の髪の毛は体の別の場所に移植しても薄くなりづらい
前頭部や頭頂部と、後頭部や側頭部のAGAや薄毛に対する大きな違いは、アンドロゲンの「レセプター」があるかないかということです。
要は男性ホルモンの影響を受けるか受けないかという違いとなります。
前頭部や頭頂部はレセプターがあるので、男性ホルモンの影響を受けてしまい、AGAになって脱毛が起こります。
逆に、後頭部や側頭部にはレセプターがないため、男性ホルモンの影響を受けず、AGAにならず、脱毛することがありません。
自毛植毛の手術はこのメカニズムを利用しています。
自毛植毛では、このAGAにはならない後頭部の髪の毛を採取し、脱毛部分に移植します。
理由は側頭部よりも後頭部の方が移植のためにはより良いからと言われています。
自毛発毛で移植後の後頭部の髪の毛はずっと成長し続ける
移植された髪の毛は後頭部に会った時と同じように、移植後もAGAの影響を受けることなく、そのまま成長し続けます。
これは移植した組織は、元々の組織の性質を維持するという働きがあり、毛髪で言えば、毛包は移植されて場所を写しても元々あった場所の性質を維持し続けるということになります。
後頭部や側頭部には元々男性ホルモンに対する感受性がなく、その髪の毛はAGAによってけが抜け落ちた箇所に移植してっも、その性質を保ちます。
そのため男性ホルモンが存在する前頭部や頭頂部に移植しても脱毛することがないということになります。
まとめ
AGAや薄毛は前頭部や頭頂部に起こります。
自毛発毛はAGAや薄毛の影響を受けない後頭部や側頭部の髪の毛を移植します。
移植後もAGAの影響を受けずにそのまま髪の毛は成長し続けるので、その後は薄毛に悩まされることはありません。
薄毛に悩んでいる方で、植毛を考えている方は今回の記事を参考にしてくださいね。
それでは!
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