玄米に含まれるフェルラ酸は育毛や発毛に効果があると言われています。
玄米は頭皮環境を改善し、育毛や発毛をする上で有効な効果があり、薄毛や抜け毛を改善する人の間では近年知られた話のようです。
玄米の中に含まれているフェルラ酸はどのようなものでしょうか。
玄米自体が育毛の効果があるので期待できますね。
そもそも、フェルラ酸はイネ科の植物の細胞壁に多く含まれているポリフェノールです。
バナナが黒く変色することを防止したり、抹茶の色の変化を防止するための酸化防止剤として使用されています。
フェルラ酸の原料は米ぬか、トウモロコシとなります。
肌のメラニン色素を作るチロシナーゼという酵素に働きかけて、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、紫外線の吸収性が強いことから多くの化粧品に成分として配合されています。
フェルラ酸は、ぬかとして捨てられてしまう米や小麦の皮の部分に多く含まれています。
昔は精米技術が低かったので、皮も一緒に摂取でき、フェルラ酸を多く含む米が普通でしたが、精米技術が上がった現在では、このフェルラ酸は不足気味と言われています。
今回は玄米にも含まれるフェルラ酸と育毛の関係について紹介します。
目次
フェルラ酸の育毛に対する効果・効能・メリット
フェルラ酸は植物の細胞に含まれており、不溶性のリグニンと呼ばれる食物繊維を構成するための成分です。
このリグニンと呼ばれる食物繊維を構成するフェルラ酸には強い抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果があると期待されています。
フェルラ酸のアンチエイジングの効果で細胞の老化を防ぎ、頭皮を若々しく保つことで、頭皮環境を改善する効果があります。
このフェルラ酸を多く含む玄米には髪に良い栄養素が多くあるのですが、今では白米にすることでほとんどの栄養素が取り除かれています。
玄米は食べる育毛剤とも呼ばれているくらいに、髪に良いといわれている栄養が豊富です。
ぜひ、食卓に玄米を取り入れてはいかがでしょうか。
フェルラ酸は脳の病気(アルツハイマーなど)、高血圧の改善に効果あり!
フェルラ酸は脳の機能の改善や高血圧の改善などの効果があります。
軽度のアルツハイマー病の症状改善にも効果があると言われています。
ラット(実験用のネズミ)を使った実験では、フェルラ酸に脳髪経保護の作用があることがわかっています。
また、アルツハイマー病の実験用マウスを対象としたフェルラ酸投与試験で、脳内に悪い影響を与える活性酸素が抑制され、脳細胞が保護されたことから、フェルラ酸はアルツハイマー病、認知症予防にも役立つと期待されています。
フェルラ酸は、痛んだ脳細胞を修復し、脳細胞が死んでしまうのを防いでくれる脳細胞保護効果があるため、学習記憶向上効果も期待されています。
フェルラ酸は美白効果と悪玉コレステロールの低下、動脈硬化に有効
さらに皮膚にフェルラ酸と、ビタミンC、ビタミンEを合わせた溶液を塗りつけた後、紫外線を当てた場合、紫外線による皮膚の傷害が暖和されるという効果も確認されています。
フェルラ酸は紫外線を吸収し、メラニンの生成を抑制することから、肌の色素沈着を防ぎ、透明感をもたらし、美白効果期待できます。
また、善玉コレステロールを活性化させることで、悪玉コレステロールの増加を防ぎ、動脈硬化などの疾患の予防効果も期待されます。
フェルラ酸を含む食品
フェルラ酸を多く含む食品は以下となります。
- 米ぬか
- 玄米
- とうもろこし
フェルラ酸を摂取する際の注意点
フェルラ酸は興奮作用があります。
副作用は攻撃的になるなど、まれにあるとも言われていますので摂取量には注意しましょう。
アルツハイマーの初期症状に効果があるとはいえ、独断で摂取をするのは避け、医師に相談することをお勧めします。
まとめ
玄米などに含まれるフェルラ酸には抗酸化作用があります。
これはアンチエイジングの効果となっており、細胞の酸化を防ぎ、細胞を若々しく活発な状態に保ってくれます。
もちろん、髪の毛を作り出す毛母細胞にも影響し、細胞を活性化することで育毛や発毛効果が向上します。
さらに動脈硬化を防ぐ効果もあるので、血流を良くし、髪の毛の生成に必要な栄養もスムーズに送り届けてくれます。
玄米は食べる育毛剤ともいわれているように、髪に良い栄養が多く含まれている食材です。
その中の成分の一つフェルラ酸を今回紹介しました。
それでは!
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