α-リノレン酸は育毛の効果として頭皮の血行を促進し、毛乳頭の周りにある毛細血管の血行をよくし、髪の毛が成長するために必要な栄養素を運びやすくしてくれます。
薄毛や抜け毛は、頭皮環境において血行不良が原因なケースもあります。毛乳頭に栄養素が送られやすくなることにより、毛母細胞の細胞分裂が活発に働き、髪の毛の成長や髪のハリやコシのある元気な毛髪を形成してくれます。
α-リノレン酸は植物油の主成分である脂肪酸です。
α-リノレン酸は人間の体内では合成することができないため、食品から摂取することが必要とされている必須脂肪酸です。
α-リノレン酸はその構造の中に炭素の二重結合を2つ以上持つ多価不飽和脂肪酸の一つで、オメガ3系脂肪酸に分類されます。
これは、青魚に多く含まれるDHAやEPAと同じ分類で健康に不可欠な成分として注目されています。
今回はα-リノレン酸と育毛について紹介します。
目次
α-リノレン酸の育毛に対する効果・効能・メリット
クルミやエゴマ油などに豊富に含まれているα-リノレン酸は、摂取し体内に入るとDHAやEPAと同等の働きをします。
α-リノレン酸の働きとしては、血液をサラサラにしたり、血管を強くし血流の流れはよくする働きがあります。
以下にα-リノレン酸の働きを上げましたので参考にしてください。
効果としてはDHAやEPAと同等の働きをします。
- 中性脂肪を減少し、血液をサラサラにする
- 悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす
- 血小板の凝集を抑制する
α-リノレン酸は動脈硬化の予防と脳の働きを向上する
α-リノレン酸は細胞膜の構成成分で、血栓が作られるのを防いだり、血圧を下げたり、アレルギーを抑制するなどの働きを持つと言われています。
さらにα-リノレン酸は体内に入るとDHAやEPAに変換され、動脈硬化や心筋梗塞を防ぎ、脳の働きを高めるなどの効果もあります。
α-リノレン酸は心筋梗塞のリスクも低下させる
α-リノレン酸を食事からよく摂取する人は、心筋梗塞のリスクが低下したと言う事例もあり、心血管疾患の初期予防、二次予防を目的とする摂取の有効性が確認されています。
α―リノレン酸のその他の効果
また、冠動脈疾患のリスク報告対象とした疫学調査では、α-リノレン酸の摂取量が多いと冠動脈のアテローム性効果の発生リスクの低下と高血圧のリスク減少が確認されています。
さらに、α-リノレン酸は、リノールさんに対して競合的に働くことにより、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを抑制します。
α-リノレン酸を含む食品
α-リノレン酸が多い食品は以下となります。
- くるみ
- エゴマ油
- キャノーラ油
- 大豆油
- なたね油
- オリーブオイル
α-リノレン酸を摂取する際の注意点
α-リノレン酸は酸化しやすいので早めに使い切りましょう。
過剰摂取は肥満につながり、アレルギーを悪化させる、大腸がんの危険性を高めたりすることがあります。
特に妊娠、授乳中は多量摂取を避けましょう。
リノール酸などのn-6系とα-リノレン酸などのn-3系の脂肪酸をバランスよく摂ることが重要であり、α-リノレン酸は、亜麻やえごまなどに含まれ、これから作られた植物油に豊富に含まれます。
α-リノレン酸は非常に酸化しやすいと言う特徴があり、早めに使い切ることが大切です。
また、熱に弱いので、ドレッシングやマリネに使うのに適しています。
まとめ
α-リノレン酸は血液をサラサラにしたり、血管を強くし血流の流れはよくする働きをします。
これは、α-リノレン酸を摂取した際、体内でDHAやEPAと同等の効果を得られるからです。
以下の記事にDHAとEPAの育毛に関する記事を書いていますので参考にしてください。
DHA
EPA
また、オメガ3系・不飽和脂肪酸の記事も以下でまとめていますのでこちらも参考にしてください。
α-リノレン酸はDHA、EPA同様、育毛はもちろんのこと人間の体にとって重要な働きをする成分なので、積極的に摂取するようにしましょう!
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