パントテン酸は近年ですが、育毛にも効果があるとして認識されてきた成分の一つです。
パントテン酸は髪を形成するコラーゲンを生成するために欠かせないビタミンCの働きを助ける成分です。
パントテン酸がビタミンCの働きを活発にすることで、コラーゲンが多く作られ、毛髪が形成されやすくなります。
それではパントテン酸とはどのような成分なのでしょうか。
パントテン酸は水溶性ビタミンの一つで、動物性食品にも植物性食品にも幅広く含まれています。
この、パントテン酸の働きですが、主に、脂肪、糖質、タンパク質の代謝や、脂肪酸の合成に大事な働きをします。
パントテン酸は脂肪酸と結合するとアセチルコエンザイムA(アセチルCoA)を生成します。
このアセチルCoAは糖質や脂質、タンパク質からエネルギーを生む反応に関与します。
つまり、代謝をよくし、太りにくい体にしてくれるわけです。
パントテン酸は水に溶けやすく、体に吸収されやすいビタミンですが、熱に弱いという性質があります。
パントテン酸を多く含む食品は、鶏レバー、魚介類、しいたけ、アボカドなどにも多く含まれます。
また、摂取の目安は成人男性で、5〜6mg、成人女性で5mgとなっています。
目次
パントテン酸の育毛に対する効果・効能・メリット
上記でも説明しましたがパントテン酸はビタミンCの働きを活発にしサポートする働きがあります。
ビタミンCというと、前回の育毛に関する記事でも紹介しましたが、育毛をする上で重要な役割を持っており、皮膚や髪の毛を形成するコラーゲンの生成に欠かせない成分です。
コラーゲンは皮膚はもちろん腱や軟骨などの結合組織を構成するタンパク質であり、皮膚や血管などを丈夫に保つ働きがあります。
コラーゲンが不足することで頭皮環境が乱れ、健康な毛髪は作られず、薄毛や抜け毛の原因の一つとなってしまいます。
パントテン酸はストレスを軽減し、頭皮の過剰な皮脂の分泌を防ぐ
パントテン酸は、抗ストレスホルモンの分泌を高める作用があり、ストレスに強い成分としても知られています。
精髪的なストレスは頭皮の過剰な皮脂の分泌につながることがあります。
過剰な皮脂の分泌は、頭皮環境を悪化させ、薄毛や抜け毛の原因の一つとなるとも言われています。
パントテン酸の抗ストレスホルモンの分泌により、ストレスが原因となる過剰な皮脂の分泌を抑えることで育毛によいといわれています。
パントテン酸は免疫を上げ、皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果
パントテン酸は、コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関与しています。
さらに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもしています。
パントテン酸は、副腎皮質のホルモンと合成を促し、働きかけることで、脂肪や糖に対し、代謝に必要な成分とされています。
また、免疫力や自律髪経の働きを高める作用も認められています。
パントテン酸が不足すると、灼熱脚症候群(足が燃える様に暑く感じること)、めまい、手の麻痺、つま先の痺れ、足の疼痛(痛みを感じ続ける)、不眠症、手足の知覚異常、皮膚炎、脱毛などの症状を起こすことがあります。
パントテン酸の適量を摂取することにより、この症状が改善されたということも確認されています。
パントテン酸を含むコエンザイムAには除草剤や殺虫剤、薬剤中の有害な化学化合物に対する解毒作用があると言われています。
パントテン酸を含む食品
パントテン酸を多く含む食品は以下となります。
- 鶏レバー
- しいたけ
- アボカド
- チーズ
- うなぎ
- 酵母
- ぼら
- からすみ
- 米ぬか
- 大豆(納豆など)
- 緑茶(玉露茶)
パントテン酸を摂取する際の注意点
パントテン酸はほとんどの食品(野菜、果物、肉、魚)に含まれているので、一般的な食事で十分に摂取できますし、不足することはまずありません。
しかし、高齢者やお酒を多く飲む人、妊娠中や産後の授乳期にある方はパントテン酸不足になりやすいので注意が必要です。
取りすぎても、取りすぎた分は尿としてすぐに排泄されますのであまり心配をすることはありません。
抗生物質を服用している方は腸内細菌が働かず、パントテン酸合成がうまくいかないので注意が必要です。
まとめ
パントテン酸は直接育毛に影響がある成分ではなく、髪の毛を作り出すために必要なコラーゲンに欠かせないビタミンCの働きを活発にさせる効果があります。
まとめると以下となります。
- パントテン酸は育毛に欠かせないビタミンCの働きをサポートする
- パントテン酸はストレスを軽減し、薄毛や抜け毛の原因の一つとなる頭皮の過剰な皮脂の分泌を抑える効果がある
育毛は頭皮環境を整えるのはもちろんのこと、常にストレスを抱えない環境づくりも必要です。
精髪的なストレスを抱えるようなことはできるだけ避け、心を落ち着ける環境作りもすることが大切です。
育毛はゆっくりと時間をかけてストレスなくしましょうね。
それでは!
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