ペプチドは育毛によい成分として注目されています。
ペプチドには種類があり、その中でも育毛に効果があるといわれているのがコラーゲンペプチドと銅ペプチドです。
最近の研究では皮膚の修復作用、細胞(毛母細胞)の活性化、増殖を促進する効果が育毛に効果があるとされています。
さらに銅ペプチドは頭皮に使用すると髪の毛を太く健康に成長させる効果があるといわれています。
そもそも、ペプチドとはアミノ酸が数個(2つ以上)つながった構造を持っているアミノ酸と、タンパク質の中間の性質を持っている成分です。
ペプチドは、そのもととなるタンパク質によって働きが異なります。
そして、由来する食品に基づく名前が付けられています。
たとえば、よく耳にする「大豆ペプチド」というものがあります。
その他にも以下のようなものがあります。
- イワシペプチド
- かつお節オリゴペプチド
- 魚肉ペプチド
- カゼインホスホペプチド(牛乳由来)
- ホエイペプチド(牛乳由来)
- コラーゲンペプチド
ペプチドは植物由来で豊富な機能があります。
今回はペプチドと育毛の関係を紹介します。
目次
ペプチドの育毛に対する効果・効能・メリット
ペプチドには多くの種類が存在します。
その中でも薄毛や抜け毛、育毛効果があるペプチドが複数存在します。
コラーゲンぺプチドは、美容効果が期待されていますが、薄毛の予防や育毛効果があることが最近の研究では確認されています。
また、銅ペプチドはニキビの治療薬に用いられることが多いですが、最近では育毛効果が期待されています。
これらのペプチドは髪のヘアサイクルを正常になるよう働きかけ、成長期や休止期といった髪のサイクルを正常になるよう促します。
中でも銅ペプチドはヘアサイクルの成長期を延長する働きがあるため、髪の毛の発毛を促進し、髪の毛を太く健康に育ててくれます。
また、銅ペプチドは男性型脱毛症(AGA)の原因となるジヒドロテストステロンを作り出す成分である5αリダクターゼを抑制する働きがあります。
コラーゲンペプチドと銅ペプチドに関しての詳細は以下で説明します。
コラーゲンペプチドは髪の毛に必要なアミノ酸になり、細胞分裂を活性化
コラーゲンペプチドは、髪の毛を生成するたんぱく質の一種であるコラーゲンを熱や酵素によって分解した成分です。
効果としては美容効果や筋肉量の増加が期待できるほかに育毛効果があると確認されています。
このコラーゲンペプチドを体内に取り込むことで細胞の細胞分裂が促進されることが確認されています。
細胞分裂は髪の成長にも不可欠な働きをします。このことによりコラーゲンペプチドの摂取によって育毛効果が期待できると考えられています。
コラーゲンペプチドが体内に取り込まれることで繊維芽細胞が活性化されます。
繊維芽細胞は毛乳頭付近にある細胞の一種であり、これが活性化されることで、髪の毛の周辺の血液循環が促進されます。
また、コラーゲンペプチドは摂取して体内で分解されることで髪の毛を構成するアミノ酸になります。これによって髪の毛の成長を促進します。
コラーゲンと育毛に関しての詳細は以下の記事を参考にしてください。
銅ペプチドは薄毛や抜け毛の原因となる5αリダクターゼの働きを抑制する
銅ペプチドは男性型脱毛症(AGA)による薄毛や抜け毛の予防による育毛の効果が期待されています。
AGAの原因の一つとされているのが男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストロン)です。
このDHTを作り出すのがテストステロンという男性ホルモンと、5αリダクターゼという酵素です。
銅ペプチドは、このDHTを作り出す5αリダクターゼの働きを抑制する効果があるとされています。
5αリダクターゼの働きが抑えられることによってAGAの原因であるDHTが作られにくくなり、薄毛や抜け毛の予防につながります。
ペプチドは生活習慣病予防に効果がある
畑の肉とも呼ばれている、大豆由来の大豆ペプチドは、アミノ酸が各種類ごとにバランスよく含まれており、体を健康かつ丈夫にし、運度などで傷ついた筋肉を修復する効果があります。
魚由来のイワシペプチドは、必須アミノ酸が豊富に含まれているところが特徴です。
そのため、血圧を安定させる働きも期待されています。
魚肉ペプチドには、老化防止(アンチエイジング)の効果があるとされています。
継続的に摂取することで生体内での抗酸化作用を助け、参加ストレスを軽減すると考えられています。
また、牛乳由来のカゼインホスホペプチドは牛乳が酵素分解されて作られるペプチドです。
腸内でのミネラルの吸収の補助成分としてきのうし、分岐鎖アミノ酸と必須アミノ酸を多く含んでいるのが特徴で、筋肉の増強に効果があります。
牛乳からカゼインや脂肪を除去した上澄みの液体部分であるホエイと呼ばれるところに含まれるたんぱく質です。
牛乳からチーズを作る際、工程の途中でチーズとして固まるタンパク質の約80%がカゼインで、残ったしぼり汁であるホエイに含まれる約20%がホエイタンパク質とよばれます。
そして、コラーゲンペプチドは、コラーゲンんを小さく分解し、体内に吸収しやすく加工した高純度たんぱく質です。
溶解性が高いので、冷やしても固まりにくいという特徴から、飲料やスープなどの健康食品に含まれることが多いです。
ペプチドを含む食品
ペプチドを多く含む食品は以下となります。
- 大豆(納豆、しょうゆ、みそ)
- イワシ
- アジ
- サバ
- サンマ
ペプチドを摂取する際の注意点
ペプチドは必ず摂取量を守ってください。
とくに妊産婦(妊娠中の女性、産後1年を経過しない女性)は要注意です。
ペプチドのそれぞれの成分を使用した特定保健用食品では個別に製品ごとの安全性が確認されていますが、必ず、適切な摂取量を守ることと、妊娠中、授乳中の大量摂取を避けるようにしましょう。
母体、胎児、または乳幼児に悪影響を及ぼす可能性もあります。
摂取の際は医師に相談することを忘れないようにしましょう。
まとめ
ペプチドの中でも、育毛に効果があるといわれているのが、コラーゲンペプチドと銅ペプチドです。
- コラーゲンペプチドは髪の毛の細胞分裂を促進する
- コラーゲンペプチドは細胞分裂が活性化されることで、髪の毛の周辺の血液循環が促進される
- 銅ペプチドは薄毛や抜け毛の原因となる5αリダクターゼの働きを抑制する
ペプチドは育毛をすることで重要な役割をする成分です。
ぜひ、今後の育毛活動に取り入れてみてはいかがでしょうか。
それでは!
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