カルニチンは新陳代謝を活性化し、人間の体の血流をよくしてくれる働きがあります。
もちろん血行をよくすることは育毛につながります。
カルニチンは脂肪を分解する遊離脂肪酸を生成します。
カルニチンは昆虫の成長因子として見つかったアミノ酸です。
ほとんどすべての生物の各組織に存在しており、ほとんどの食物の中に含まれています。
必須アミノ酸のリジンとメチオニンから、肝臓で合成されるアミノ酸で、脂質のエネルギー代謝に不可欠な成分です。
脂質には蓄積される「白色脂肪細胞」と余分なエネルギーを熱に変えて放出する「褐色脂肪細胞」があります。
褐色脂肪細胞は成長期に入る頃から次第に現象し、生まれた時には約100g、成人期には40g程度にまで減少します。
カルニチンの最大の働きは、肩甲骨や首、脇の下などにある褐色脂肪細胞を活性化させ、リパーゼという脂肪分解酵素を分泌させることです。
リパーゼは脂肪を分解し、エネルギーになりやすい遊離脂肪酸を作る働きをします。
このようにもともとは脂肪を分解し、ダイエットの効果で有名なカルニチンですが、今回は育毛の効果について調べたので紹介します。
目次
カルニチンの育毛に対する効果・効能・メリット
もともとカルニチンはダイエット目的でよく使われていました。
しかし、近年このカルニチンは育毛にも重要な働きをする成分として注目されています。
髪の毛はどうやって生えてくるのか。簡単に言うと「細胞分裂」することで成長します。
この細胞分裂が活発に働くことによって太くコシのある髪の毛が生えて成長します。
薄毛や抜け毛が増えて、ハゲが髪全体に広がって行くのはこの細胞分裂の動きが弱まっているからです。
これにより髪の毛の成長の流れでもあるヘアサイクルが乱れてしまい、毛の成長が遅れ、毛が細くなり抜けやすい状態になってしまいます。
カルニチンは髪の毛の細胞を活性化させるための仲介役
髪の毛が成長するためには細胞分裂、毛母細胞の活性化が必要となります。
髪の毛の細胞が活発に活動するためにはアデノシン3リン酸(ATP)と言われる物質が必要となります。
ATPは細胞内のミトコンドリアが作り出しますが、そのために必要な成分がブドウ糖と遊離脂肪酸です。
この2つの成分をミトコンドリアまで到達させる作用を持つのが「カルニチン」となります。
カルニチンは細胞を活性化させるための成分をミトコンドリアまで届けるための仲介役となります。
育毛をすることに大きな役割をするカルニチンですが、体内で合成される物質なので不足することはないと言われていますが、やはり年齢を重ねるとその量は減っていくのが現状です。
カルニチンは脂肪燃焼に働きかける必須成分
カルニチンは余分なエネルギーを熱に変えて放出する働きがあります。
カルニチンは遊離脂肪酸を効率よく筋肉細胞内のミトコンドリアに運ぶ働きをします。
ミトコンドリアの膜は二重構造で、遊離脂肪酸が2つの膜を通って内部に入り込む時に必要なのがカルニチンです。
カルニチンは、循環器への効果が期待され、慢性安定狭心患者の運動耐性向上、うっ血性心不全患者の症状改善、心筋梗塞発作後の合併症や死亡率の低減に有効性が示されています。
ただし、効果があるのはL-カルニチンであり、D-カルニチン、はL-カルニチンの作用を阻害するため、L-カルニチン欠乏状態を引き起こすことがあります。
カルニチンを含む食品
カルニチンが多く含まれる食品は以下となります。
- ラム
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
- あさり
- 鯛
- アボカド
カルニチンを摂取する際の注意点
カルニチンは共役リノール酸と一緒に摂取することをおすすめします。
カルニチンは加齢とともに成分量が少なくなってしまうので、外から摂取することが必要になります。
だんだん太りやすくなる、持久力がなくなる、疲れやすいといった症状もカルニチンが不足してきたのが一因と考えられます。
カルニチンは、肉類のタンパク質に多く含まれ、中でもラム肉やマトンの含有量は多いです。
脂肪を効率よくエネルギーに変える働きを持つ共役リノール酸を一緒に撮ることで、より効果的に脂肪を燃焼させることが可能になります。
血液透析、無尿症、尿毒症や妊娠中、授乳中の場合は使用を避けてください。
まとめ
カルニチンは、脂肪を燃焼するための成分でありダイエットに効果的と言われていますが、育毛にもその効果を発揮します。
- カルニチンは新陳代謝をあげ血流の流れをよくする
- 毛母細胞を活性化させ、太くて元気な髪の毛を作る
- カルニチンは体内で作られる成分だが歳を取るごとに作られる量は減る
カルニチンは普段の生活をしていても、体内で作られるので問題ないと思いますが、薄毛や抜け毛になっている方の中でカルニチンの不足が原因となっている方はいるかと思います。
しかし、カルニチンの過剰摂取はしないように、まずは体の健康を第一に考えることが大切です。
カルニチンが不足している方は今回の記事を参考にしてくださいね。
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