オリゴ糖と聞くと腸内環境に対して有効な成分というイメージがあります。
しかし最近の研究ではこのオリゴ糖も育毛に有効な効果があることが分かりました。詳細なことを言うと、江崎グリコが発売している「POs-Ca(ポスカ)」というガムの中にある成分(リン酸オリゴ糖カルシウム)が育毛に効果があることが分かっています。
オリゴ糖は腸内で善玉菌を増やす「プレバイオティクス」として注目されています。
腸内環境を整えるなど、様々な生理活生のある成分として研究されてきたのがオリゴ糖です。
「消化性」と「難消化性」に大別されますが、難消化性
オリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やす「プレバイオティクス」としての作用が注目されています。
腸内環境を改善することは、間接的ではありますが、育毛をする上で大切です。
以前書いた乳酸菌の記事を参考にしてください。
オリゴ糖は、便秘の予防や改善に働き、おなかの調子を整える特定保健用食品として認可されています。
特に難消化性オリゴ糖は単糖に分解消化されないため、血統が増加せず、インスリンの分泌が起こりません。そこで、血糖値をあげにくい甘味料として利用されています。
ちなみに、虫歯予防効果も認められています。
今回はオリゴ糖と育毛について紹介します。
目次
オリゴ糖(リン酸オリゴ糖カルシウム)の育毛に対する効果・効能・メリット
育毛に効果があるのはオリゴ糖単体の成分ではなく、リン酸オリゴ糖カルシウムが毛乳頭の細胞に増殖促進効果があることが分かりました。
毛乳頭は頭皮にある毛細血管につながっており、髪の毛を成長させる毛母細胞が細胞分裂をすることで発毛や育毛を促進します。
この細胞を活性化させることで育毛につながるわけです。
POs-Ca(ポスカ)を噛んでも育毛にはならない
結論から言うとポスカを噛んでも育毛には効果がありません。
研究結果では「リン酸化オリゴ糖カルシウム」を該当箇所に貼付することで、通常のカルシウムの1.5倍もの育毛の増殖促進効果が見られたそうです。
今後、江崎グリコはスカルプケア製品にこの「リン酸化オリゴ糖カルシウム」を配合することで頭皮環境の改善効果が期待できると発表しています。
オリゴ糖は育毛に効果があるビタミン、葉酸を生成する
腸内に届いたオリゴ糖は、腸内細菌により分解され、ビタミンK、B1、B2、B6、B12、ビオチン、葉酸などが生成されます。
これらの成分は育毛にも効果があるので参考にしてください。
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オリゴ糖の種類とその他の効果
大豆オリゴ糖は、大豆を元に分離・精製して作られるオリゴ糖で、消化性と難消化性に分類されます。
フラクトオリゴ糖は、スクロースにフルクトースが1〜3個結合した難消化性オリゴ糖です。
ガラクとオリゴ糖ラクトースにガラクトースが結合した難消化性オリゴ糖で、母乳に多く含まれます。
マルトオリゴ糖はグルコースが2〜7分子直鎖状に結合したオリゴ糖です。
デンプンを酵素で分解して作られます。
パラチノースはスクロースに転移酵素を作用させて結合の仕方を変えた二糖類の一つです。
天然では、ハチミツ、さとうきびに含まれます。
分解が遅く、血糖値を急上昇させないため、糖尿病の人にはおすすめです。
トレハロースはグルコースがグルコースが2分子結合した二糖類です。
虫歯予防の他、熱や酸に強いため、食品の品質保持、化粧品や衣料品などの変質防止にも利用されています。
オリゴ糖を含む食品
オリゴ糖を多く含む食品は以下となります。
- ヤーコン
- きな粉
- 甜菜
- ささげ
- インゲン豆
- ごぼう
- えんどう豆
オリゴ糖を摂取する際の注意点
オリゴ糖はサプリメントを利用して少量摂取しましょう。
オリゴ糖は食物に含まれていますが微量なので、サプリメントで補う必要があります。
ただし、大量摂取すると、下痢になる可能性がありますので注意してください。
まとめ
オリゴ糖単体では育毛には直接関係があるわけではありません。
今回紹介した、ジャガイモ澱粉から作られたカルシウムの一種である「リン酸化オリゴ糖カルシウム」が育毛に効果があるということが研究で明らかになりました。
また、今回紹介しているガムをいくら間でも育毛にはつながらないので注意してくださいねw
あくまで、ガムの中にある成分である「リン酸化オリゴ糖カルシウム」を該当箇所に貼付することによって育毛の効果が表れたことになります。
今後、今成分を配合した育毛剤などが出る可能性が高いのでチェックしておきましょう。
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